読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

露街公開空地

創作やコンテンツに関する覚書......にしたい

我々はサービスに求める水準が高すぎるのではなかろうか

 常々感じている違和感に「我々日本人は、色々なサービスへの要求水準が高すぎないか?」というものがある。ここで言う「サービス」はサービス業と言い換えても良い。この違和感について具体例を挙げたい。

小売店や飲食店

 例えばコンビニで店員が箸を付けてくれなかったとき、お客はTwitterやLINEで不満を漏らす。もし箸でなくストローが入っていたら、そのミスは写真付きでツイートされ、100RTくらいされてしまう。ツイートした当人がそれを笑い話と認識しているか、責められるべき失敗と認識しているかにかかわらず、店員のミスは年単位でネットに残ってしまう。

 最近の飲食店や小売店、とりわけチェーン店の店員は、正社員だろうと学生アルバイトだろうと全体的に接客の質は高いと思う。それこそ、扱う商品の価格帯と釣り合わないほどに。ただ、店員も人間なのでいくら教育が徹底されていてもミスは起こる。店舗の利用者の中にはミスを許容せず徹底的に責める人がいて、店員に説教をしたり怒鳴りつけたり、また直接危害を加えずともTwitterに「店員氏ね」と書き込んだりする。

鉄道やバス等の公共交通機関

 国内、特に東京や大阪といった大都市では鉄道が重要な移動手段となっておりそのダイヤは世界一の正確さを誇る。しかしそれでも人身事故や天候の問題により遅延や緊急停車、運休などが発生る。列車が安全に走ることは我々が考えるよりはるかに厳しい条件の上で可能となっている。それは鉄道の知識を少し齧っただけも想像がつく話だ。それでもなお「走らせろ」という声は存在し、駅員や運転士に怒鳴ったり掴みかかったりする利用者がいることも事実。

宅配業

 ネットショッピングが普及した現代において宅配業者に掛かる負担はかなり大きいはず。現に宅配大手の佐川急便は14年にAmazonとの取引をやめています。

 佐川急便についてネット上での評判は芳しくなく、商品が届かない事例も何件か確認できた。ただそれとは別に「佐川は遅い」という評判が独り歩きして、無事商品が届いたにもかかわらず「遅い」という評価が下されることが多いようにも思える。

利用者(お客様)が課している従業員への負担

 我々は無自覚に、あらゆるサービスに対して多くを求めすぎているのではないだろうか。昨今のブラック企業に関する報道や福知山線脱線事故関越自動車道高速バス居眠り運転事故などで、上に述べた職業が負担の大きい職業であることは認知されているはず。もちろんこれら事例の直接の責任は企業にありますが、先に述べた事例のように、サービスの利用者も少なからず従業員に負担を課している。

 余りに「便利」になってしまった世の中。であるからこそ我々は「便利」のために支払われている代価について意識的にならねばならないと思う。