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露街公開空地

創作やコンテンツに関する覚書......にしたい

北陸&北海道旅行 #2 北へ行く (3/3〜3/4)

北陸&北海道旅行2015

3月3日

 3月3日火曜日。今日は金沢から山形県は酒田まで移動する。総移動距離は485.4km(Yahoo! 乗換案内より)。朝から晩までひたすら列車を乗り継ぐ予定となっている。

 朝7時。泊めていただいた知人の家の最寄り――北陸鉄道石川線某駅から野町行きに乗り、新西金沢北陸本線に乗り換える。ちょうど朝の通勤通学ラッシュの時間帯で、やって来たのは521系の6両編成。列車はすし詰め状態。乗客がドア付近に固まるのは地方路線の宿命か。

 金沢駅で7:55発富山行きへ乗り換える。列車の振動と空調は眠気を誘うものである。日本海を間近に見る風景は、どことなく自分がいつも見ている関東の風景とも、地元の太平洋側の風景とも異なっているように見える。「南側に山脈が見える」のも太平洋側にはない風景だ。

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 富山駅で3両編成の413系直江津行きに乗り換え。日本海を間近に見ながら列車は走る。「よそ者」からしたら何でもない途中の無人駅での乗降ももちろんあり、いくら田舎だと言われようと、そこで日常を送っている人は確かにいて、1日数本しか無い列車を移動の足にしている人もいる――そんなことに気付かされる。

 直江津駅に到着。昨年7月に撮影した駅舎の写真と比べてみると、駅舎に掲げられたJRのロゴが外れていることがわかった。直江津駅は3月14日より第三セクターえちごトキめき鉄道」の管理駅になる。駅ホームで上越在住のTwitterのフォロワーさんと会い、しばし話をしたあと、12:16発長岡行き115系に乗車。ここから信越本線に入る。

 しかしまあ長い。細長い形状の新潟県を縦断するのだから当然でといえば当然で、地元静岡を思い出す。雪がチラホラ車窓に映るようになった。

 長岡駅で改札を出て、駅前のミスタードーナツで昼食をとる。その後駅前のアニメイトひだまりスケッチ8巻を購入。溜まっていたポイントをすべて使ったら103円で購入できた。

 今度は15:27発新潟経由村上行きという、かなり長距離を走る列車に乗車。新津駅で新潟地区の新型電車E129とすれ違う。今回は乗れなかったのが残念。新潟駅からは白新線新発田駅からは羽越本線を走行する。

 村上駅に到着。途中下車し、ここでつまみを買おうと思ったが、駅のニューデイズにレジ待ちのができていたので断念。

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 ホームに戻り、18:13発酒田行きに乗車。この旅初めての気動車である。ところがここで事件発生。

 iPhoneのディスプレイが何やらおかしい。

 どうやら、画面表示がおかしいだけでなく、カメラが逝かれてしまったようだ(色が正常に再現されない)。旅行から帰宅した後に修理に出したらあっさり交換してもらえたのだが、iPhoneのカメラが使えないのはこの旅において大きなハンデとなってしまった。

 新潟県最後の駅府屋駅で、自分以外の乗客は全員降車した模様。すなわち貸切状態である。外はすっかり暗くなり、景色を堪能することも叶わなくなった。いくつかのトンネルを抜け、鼠ヶ関駅に到着。これでようやく新潟県を突破。

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 列車には自分一人、外は真っ暗。まるで世界に自分だけ取り残されたような錯覚を覚えたが、女性車掌のアナウンスでその奇妙な感覚から引き戻される。

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 午後9時、ようやく本日の目的地、酒田駅に到着。待ち時間を含めるとかれこれ14時間列車に乗り続けていた。恐ろしや。

 宿に着くと、個室が開いていないからと4人部屋に通される。一晩を過ごすには持て余す広さだが、予測のできないことが起こるのが旅というもの。突然の大部屋に笑いつつ夕食を求めて外へ出る。酒田駅周辺の飲食店は殆ど19時-20時の間に閉店してしまっており、開いているのは居酒屋ばかり。居酒屋で食べるほどお金に余裕はないため、やむなくコンビニでカップ麺を購入。とはいえ旅先で食べるカップ麺は案外悪くないものだ。

3月4日

ロングシートで巡る北東北

 3月4日水曜日。酒田市の朝の天気は雨。出発して以来、晴れの日が1日たりとないのは気のせいだろうか。出発までには時間の余裕があったため、ホテルに併設された喫茶店で朝食をとる。雨のおかげもあってか湿度が高く、そこまでの寒さを感じなかった。

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 駅へ移動し、9:41発の秋田行きに乗車。ここから先は青森までロングシート701系による列車が続く。厳しい。とはいえ18きっぱーたるもの、この程度で音を上げる訳にはいかない。

 羽越本線酒田-秋田間には県境を越える区間があり、線路は蛇行しつついくつかのトンネルをくぐる。県境越えは浪漫、とは言わないまでも日本海を間近に見ながら険しい地形をトンネルで抜けるこの区間はただ乗っているだけでも楽しい。女鹿駅、折渡駅といった秘境駅もこの区間にある。乗った列車は女鹿駅は通過し、折渡駅は停車。

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 秋田に到着するも、乗り換え時間が短く、息つく間もなく11:41発弘前行きに乗車。ここから先は奥羽本線。秋田以北ではまだまだ雪が残っている。北上するにつれ雪は深くなり、空も白、地平も白という風景が続く。ずいぶん遠くまで来てしまったものだと感慨に浸っていたが、新青森駅から新幹線に乗れば3時間ちょっとで関東に戻れるのだから、日本も狭くなった。

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 終点青森駅でに到着。乗り換え時間が10分だったのでそのまま15:24発津軽線三厩行きの気動車に乗車。空には晴れ間が見えてきた。海峡越えまであと少し。

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 乗客はほぼ地元住民か「同業者」だろう。地元住民と思われる人達の会話を聞くと、なにやら外国語のように聞こる。しかし時折耳慣れた日本語の単語が会話に出てくるため、日本語であることに間違いはなさそう。なるほど、これが津軽弁か。ある種の感動を覚えた。こうした気付きは18きっぷの旅ならではだろう。

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 蟹田駅にて下車。ホームで函館行きの特急を待つ。やや遅れているようだ。

 列車は5分ほど遅れて到着。自由席は予想に反してガラガラ。数名の同業者が乗っているだけのようだった。列車は幾つかのトンネルを抜け、中小国で津軽線と分かれ、さらにトンネルを抜ける。沿線は完全な無人地帯となり、列車は雪に覆われた寒々しい大地をただ走る。そしてあるタイミングで唐突に青函トンネルに入る。もちろん携帯は圏外となった。

 考えてみれば、18きっぷという貧乏旅行者御用達のきっぷ1枚で特急仕様のハイスペックな電車に乗せてもらえて、その電車で津軽海峡を越えられるのだからすごい時代になったものだと思う。北海道新幹線が開業するまでの話ではあるが。

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 そんな御託を並べているうちに電車は地上へ。ついに北海道へ上陸したのだ。地上へ出ても相変わらず無人地帯が続く。

上陸

 このまま函館まで乗せてもらいたかったが、貧乏旅行者たる私は木古内で下車しなければならない。18きっぷでは蟹田-木古内間の特例区間を除き特急には乗れないため、1時間44分もの待ち時間が発生した。

 列車に乗って移動する限りにおいて、青函トンネルは意外にも「あっけない」ものだった。それは別に悪い意味ではなく、元来大変なコストのかかっていた本州-北海道間の移動を「あっけない」ものにするための努力は並大抵のものではなかっただろう。

 あまりにあっけなかったので実感は薄いが、駅名票に書かれたの「木古内」の文字は、たしかにここが北海道上磯郡木古内町であることを告げていた。しかし、ここでカメラのバッテリーが完全に底をついた。iPhoneのカメラも逝かれている。

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 木古内駅待合室で関西在住の旅人さんと意気投合し、木古内駅の周辺を歩いた。その方は新津から乗ってきたと仰っていた。たぶん、酒田からずっと同じ列車に乗ってきている。考えることは同じようだ。

 旅人さんが18時24分の特急に乗るそうだったため、同じ待合室で別れる。私はさらに20分ほど待って、函館行きの江差線普通列車に乗る。単行のキハ40である。このキハは車端部にデッキが付いており、窓も二重窓になっている。既に外は暗く景色を堪能とはいかなかったものの、闇の中に光がにわかに増えてゆくのを見て「街」の存在を感じる事ができた。

 函館駅に到着。その後、市電に乗り、坂を登って谷地頭にある宿まで辿り着いた。